根管治療
根管治療
根管治療とは、歯を保存するための治療です。
歯の中には歯髄腔と根管と呼ばれる空洞があり、神経と血管の複合体である歯髄が入っています。歯や歯髄は虫歯菌に感染すると二度と再生しないため、もし歯髄が虫歯菌に感染してしまったら歯髄を全部取り除いて根管と歯髄腔をきれいに消毒して防腐剤を詰める、という治療を行います。この一連の流れを根管治療といいます。
マイクロスコープやルーペを使い、拡大視野下で行います。また必要によってはCTなどの撮影を行い、三次元的に診断を行うことができます。
ラバーダムやzooなどを使い、唾液や湿気を取り除いた状態で行います。いつまでも、痛みが引かないのは、虫歯の取り残しや無菌的処置が行われてない可能性があります。
ニッケルチタンファイルと呼ばれるものを使い、精度とスピードを高めています。
１．診査診断
デンタルと呼ばれる２次元のレントゲン写真やCTで三次元的に評価していきます。また歯の神経が生きているかどうかの診断に風をかけたり、電気で反応をみたりします。
２．歯の神経の除去
部分麻酔を行い、虫歯を除去していきます。
歯質が削れた後、歯の神経が見えると、次は針のような特殊な器具を使用して神経を除去します。神経が除去された歯は空洞になっているため中に薬を流し込み、時間をおいて消毒します。また、作業はなるべく無菌的に行うため、ラバーダム防湿をしたり、zooという機械を使ったりして唾液や湿気などを排除した状況で行います。
３．根管の充填
根管の拡大が終わると、次に根管の充填をし、根管治療は終了です。
２回〜３回で治療を終えられる方が多いです。
保険は保険の点数と負担金割合により決まります。
自由診療の根管治療は、保険で使えない材料や時間を惜しみなく使いマイクロスコープを使い精密な根管治療を行い可能な限り歯の生存を目指します。
・前 歯 20,000円
・小臼歯 30,000円
・大臼歯 40,000円
費用は全て税込です。
・噛むと痛い、冷たいものはしみないが温かいものがしみるなどの症状がある。
・何もしなくてもズキンと痛い、夜の方が痛む、体調悪いと痛む時がある。
鼻が詰まっていて鼻呼吸ができない人は治療が難しい時があります。また、処置後に痛みが逆に出てくる場合も稀にあります。
基本麻酔を効かせた状態で処置を行うので痛みを感じることは少ないです。治療後は稀に痛みが出る場合もありますがお薬を処方させていただいてケアを行うこともあります。
その歯の状態にもよります。根管治療だけで２回かかることが多いです。
状態にもよりますが３０～９０分程度が目安になります。
なんとかなる場合もあります。外科的な処置や矯正、MTAなどの薬剤を使うことによってなんとか歯の生存に努めます。
残念ながらあります。根管治療は適切に無菌的に行われたのか？被せ物の適合はどうだったのか？新たに虫歯を作ったのか？様々なことが原因として考えられます。
歯の根っこ（歯根）が折れているときや、根の病気が長期間放置されたことにより嚢胞化したときなどは治らない場合もあります。